解決事例
2025/08/18

【熟年離婚・財産分与】一切離婚に応じなかった夫から1500万円を受け取ったケース

この事例の依頼主:60代 女性

相談前の状況

D子さんは、夫と結婚して35年以上の熟年夫婦でした。
やっと子供2人も結婚して独立し、老後の自分の人生を考えた時、これまでは子供のこともあったので我慢をしていましたが、考え方や性格の不一致があった夫との老後の生活を考えることはできませんでした。

2年前に夫が退職し、退職金ももらっていましたし、子供達も離婚に理解を示してくれたので、夫に対し、離婚を申し出ました。

しかし、夫は一切離婚に応じず、D子さんが何度も話合いを求めても、夫は頑なな態度を変えず、D子さんは困って弁護士である私に相談しに来所しました。

解決への流れ

D子さんが、夫に求めていたのは、①離婚をすること、②退職金を含めた財産分与の支払い、③年金分割の3点でした。

私がD子さんの離婚意思が固いことを夫に伝えて交渉したところ、夫は①離婚に応じることにしました。

また、②退職金を含めた財産分与を行った結果、D子さんは夫から1500万円の現金を受け取って離婚をすることができました。
そして、③年金分割も希望通りの割合で応じてもらうことができました。

D子さんは、私に相談して協議離婚の交渉を依頼したことで、自分の希望を叶えることができたと大変喜んでいました。


森本 裕己 弁護士からのコメント

本件は、一切離婚に応じなかった夫との協議離婚を成立させ、財産分与として1500万円を受け取ったケースでした。

D子さんのように、夫が定年で退職したあと、【老後の人生を考えたとき「離婚」という道を選択をする女性】が増えています。

いわゆる「熟年離婚」と呼ばれる離婚は、今後さらに増えていくことが予想されています。

妻から突然離婚を切り出された夫側からしてみれば、まさに寝耳に水であるかもしれませんが、女性側が離婚をするタイミングとしては、夫が定年退職をし、子供も独立をする65歳前後が最後のチャンスともいえます。v
というのも、夫が【退職金をもらっている場合】は、まだ使わないで残っている早めのうちに離婚をする方が得策であるケースが多いからです。

また、年金を受け取れる年齢になっていると、年金分割も効果を実感しやすいです。 【年金分割をすることで受け取る年金の金額が2倍近くになること】もあります。
D子さんのケースは、まさに【熟年離婚の典型的なケース】でした。

ただ、熟年離婚の場合は夫側がなかなか離婚に応じないケースが多く、D子さんのように調停や訴訟もせずに、協議で離婚ができるケースはそんなに多くはありません。

しかし、【弁護士に依頼をすることで離婚の意思が固いことが伝わる】ので、夫側も真剣に離婚の話合いに向き合うようになり、妻が離婚を求めている時は離婚に応じなかった夫も、態度を一変させて離婚に応じるケースも珍しくはありません。

したがって、相手方がなかなか離婚に応じてくれないというケースでも、弁護士が間に入るだけで一気に話が進展することもあります。

ケースによっては、ご相談から1カ月も経たないうちに、スピード離婚が成立したケースもあったことから、まずは【初回相談は時間無制限で無料で対応】いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

© 宮城・仙台の離婚相続問題相談室 弁護士 森本 裕己(法律事務所絆)